10日ぶりにエクセルギーハウス南アルプスに行ってきました。前回未施工だったところと手直し工事のチェックのためです。
いつの間にか、玄関上の軒裏にツバメが巣を作っている最中で、泥と枯草で作るため足元には運んできた枯れ草が何本も落ちていました。
この家は西日除けのために西側に大きな外部空間を持っていて、そこが格好の営巣場所になっています。現場監督さんは、
「何回か追い回してみたんですが、結局、無人ですので追いきれません」
とぼやいていました。巣が完成して卵を産む前に撤去するか?お施主様に判断してもらうしかなく、悩ましいところみたいです。
ツバメは、3月~7月の間に卵を産みヒナを育てるというサイクルを2,3回繰り返し、最後のヒナが巣立つと、親も巣を離れて自然の中で暮らす生活に戻ります。
私は田舎育ちでしたので、子供の頃からツバメの巣のある家は縁起がいいと言われ、友達の家になんか営巣したものなら、うらやましくて仕方がありませんでした。
誘われて雛を何回ものぞき込んで家人に怒られたものです。
残念ながら我が家に営巣することは私の知ってる限りではありませんでした。。。
営巣された家の多くは(言い伝えもあり)来年も来てもらうためにツバメが巣立た後も巣を大切に残していました。今では糞等の汚れの問題もあり撤去したい人も多いのでしょうが、環境庁の調査においては、ツバメの巣作りを歓迎するという意見が圧倒的多数です。特にツバメが毎年巣を作りに来ている家を対象に行なったアンケートでは75%もの人が好意的に捉えているという結果も出ています。
注:汚損防止が目的であっても巣を撤去する際に卵や雛が傷つくと鳥獣保護法違反に問われる可能性がありますので注意してください。
ツバメは空中で餌をとるため、車の運転をしていると、時折、道路上に低空飛行してきてヒヤッとします。
というのも子供の頃、低空飛行して車にはねられる姿を何回も目撃しましたからです。
基本的につがいで子育てをするツバメにとって1羽が欠けるということは、残された者に負担が及ぶことになると思うと、その亡骸を前に何回か暗い気持ちになったことを思い出します。
親鳥のうちどちらか一方が欠けると外のツバメがやってきて、育てていたヒナを巣から落として殺す行動や、つがいのうちメスが欠けた場合は どこからともなく複数の他のツバメが集まり、その中から選ばれたように一羽ツバメが新たなつがい相手となって子育てを継続する様子も観察されているそうです。
とりあえず、エクセルギーハウス南アルプスのツバメは糞除けを梁につけることで迎えられたので一安心です。
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