10月6日に発生した台風19号(ハギビス)は高い海水温を背景に 発生からわずか39時間という驚異的な速さで915HPまで成長し、米国内では「スーパー・タイフーン」とされ、大西洋上で発生するハリケーンの規模を示すカテゴリーでは最大級の5と紹介された。
実際はアメリカ海軍の計測(140kt)と日本の気象庁の計測(105kt)で異なるのだが、脅威的な台風であることは間違いない!
気象庁は10月9日に早期警戒を呼び掛ける第1報を発出、10月11日には異例の記者会見を開き、広い範囲で記録的な大雨や暴風となる見込みであると発表した。
また、「狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となる」おそれもあり、「大雨特別警報を発表する可能性がある」と発表した。
衰えぬ台風の姿と前例のない会見など異様な雰囲気が重なり、だんだん恐怖へ変化していった。普段なら台風接近に対して、周辺の片付けや樹木の整備など、周辺に物が飛ばされて悪さをしないための作業で終わるのだが、今回は停電や水害に備えて色々準備を整えた。
・携帯ラジオ
・携帯電灯(ランタン式も含めて数台)
・車のガソリンを満タンにする
・飲料水や非常食の確認
・浴槽に水を貯める
・冷凍庫の保冷剤を増やし設定を強に変更etc...
これだけやっても、我が家は雨戸の無いコンクリートとガラスの建物なので大きなガラスの開口部は強風による飛来物には全く無抵抗!
これは今更どうにもならない。。。。
せめて気休めでも、その被害が少なくなるように神様に祈りながら養生テープや粘着テープ、断熱シート等をガラスに張り付ける作業を半日以上かけて行った。
10月11日の夜から降り出した雨は10月12日にかけて次第に大降りとなり、昼過ぎからは風も加わり台風が徐々に近づいてくるのを実感した。
昼3時をまわるくらいから、風雨が音を立てて一層激しくなり何事も起こらぬように祈るのみとなった。
午後7時くらいに伊豆半島に上陸したとの事であったが、その頃になると風も雨も下火となり幸いな事に私共の住宅の周辺では大きな被害は起きずに済んだ。
日本は例年あくことなく襲い掛かる自然の暴力に、常に幾多の悲劇が生まれる。
そして、今回の台風19号も各地に甚大の被害をもたらしている。
今日こうしていられるのもただ運が良かっただけだと思っている。
地球規模で温暖化した今、自然災害はいつも人間の予想を超えてやってくる。
「今まで大丈夫だったから」は通用しない時代が着実に来ていることを実感した一日だった。
最後にお亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたしますとともに被災した全ての方にお見舞い申し上げます。
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